叔母の家には、いつも手作りの小物が置かれていました。冬になると編み物をしている姿をよく見かけ、私やいとこにマフラーや手袋を作ってくれたこともあります。亡くなった後、部屋の片付けを始めると、押し入れの中から毛糸や編み針、編み物の本が次々と出てきました。
毛糸は色ごとに袋へ入れられ、使いかけの物もきれいにまとめられていました。中には何を作る予定だったのか分からない編みかけの作品もあります。手に取ると、叔母がテレビを見ながら編み物をしていた様子が思い出されました。
最初は、使える毛糸を親戚や知人に譲ればよいと考えていました。しかし、量が多く、種類もさまざまです。編み針のサイズも違うため、必要な人が選びやすいように分けるだけで時間がかかりました。
いとこに声をかけると、子ども用のマフラーを作ってみたいと言って、何種類かの毛糸を引き取ってくれました。私も叔母が最後に作っていた編みかけの作品を残すことにしました。完成していなくても、叔母が手を動かしていた時間を感じられる大切な物だったからです。
ただ、編み物道具を整理しても、部屋には衣類や家具、古い手芸雑誌などが残っています。収納の中身を一度外へ出したため、今度は仕分けた荷物をどこへ置くかという問題も出てきました。家族だけで少しずつ進めるつもりでしたが、作業場所が狭く、思うように進みません。
そんなとき、親戚との電話で丸亀市で遺品整理の事ならリアライフ香川へという話題が出ました。編み物道具や形見の品は自分たちで選別したうえで、残った家具や生活用品について相談できるか確認することにしました。
大切な物を先に取り分けておけば、作業をお願いする場合にも希望を伝えやすくなります。特に、故人が長く続けていた趣味に関する品は、家族にとって思い出が詰まっているため、扱いを決めておくことが大切だと感じました。
片付けが終わった後、いとこが叔母の毛糸を使って小さなマフラーを編み始めました。それを見たとき、叔母の趣味が別の形で受け継がれていくように感じました。遺品整理は、思い出の品を手放すだけではなく、残した物をこれからの生活につなげる作業でもあるのだと思います。